JRAのTV CMでは1996年のバブルガムフェローが扱われている。動画は↓から。こうなるとやっぱり当時のことを書きたくなってしまう。
ここから先は本当に記憶だけで書いている。
96年はナリタブライアンが復活しきれなくて天皇賞春でサクラローレルに敗北してしまう。そのサクラローレルはトライアルのオールカマーも月曜日(順延競馬)に勝利して天皇賞秋に向けても坂路調教で絶好の動きだった。ステイヤーにみえるサクラローレルであったが2000Mもきっとなんとかしてくれるという雰囲気があった。鞍上の横山騎手はこの年は武豊騎手とリーディング争いを競うほどの神懸かり的な状態であった。しかし前の週まで騎乗停止であり、天皇賞直前まで未勝利だった事もちょっと気になった。。。(サクラシンオーでも2着だった)
ライバルと見られていたのはマーベラスサンデーと武豊。エプソムC、札幌記念、朝日CC、京都大賞典と連勝していたが、相手が弱かった。絶対掲示板にくると思ったが、絶対に馬券対象にはなれないと思っていた。
要注意なのはマヤノトップガン&田原成貴。天皇賞春で惨敗したと思いきや宝塚記念は勝利。オールカマーは馬場悪化もあり惨敗。なんだか不安定な馬だが実力ではサクラローレルに並ぶものがあった。そしてこの頃の田原成貴騎手には「なにかやってくれるかも。。。」と思わせる雰囲気が常にあった。
そして、バブルガムフェロー。絶対に惨敗すると思っていた毎日王冠では57kgで3着に善戦。いわゆる叩き2走目となる今回はウッドチップでの調教も絶好。内枠ということもあり、たとえ岡部騎手→蛯名騎手という乗り替わりがあってもノーマークには絶対できない馬だった。(岡部騎手はタイキブリザードでブリーダーズC遠征中。当時マルガイは天皇賞に参戦する権利なし)
本当に要注意だったのがカネツクロス。AJCC勝利、日経賞2着。その後は調子を崩していたが毎日王冠では4着となり復活の兆しありだった。先行力には定評があり気になる存在であった。
後はベストタイアップ。府中での差し脚に注目されていたがちょっと格下感があった。
というわけで
◎サクラローレル
○バブルガムフェロー
▲マヤノトップガン
☆カネツクロス
◎○で決まったときには競馬の生涯トータルをプラスに転じることができる金額を賭けていた。10.6倍だったと思う。
結果はご存知の通り。横山典弘騎手が「最低の騎乗」とレース後に言うくらい酷い状況だった。サクラローレルが馬群で詰まる中、先に抜け出したバブルガムフェローの勝利。
「競馬に絶対はない、人生に絶対はない」
あの時、友人と二人で感じた無力感は今でも忘れないが、人生においてはとてもよい勉強になった(と思う)。
ところで、JRAのCMでは「挫折が教えてくれる。。。」というナレーターが入るが、バブルガムフェローは挫折したのだろうか?むしろジャパンCで2連敗の方が挫折だった気もするが。。。今思えば2400Mは厳しかったのかもしれないけれどね。
何はともあれ今年も天皇賞秋。
バブルガムフェローと同じ厩舎のコディーノが出走予定。コディーノについては↓から。
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